画像改ざんと判断
以前、画像が合成されたか、あるいはトリミング等の改ざんについて書きました。改ざん前の画像に戻すことは難しくとも、改ざんが行われたかどうかについてはとるべき手段はあるという結論です。それについて今回はちょうどニュースにもなって話題になっている画像を参考に書きたいと思います。
(なお、これは改ざん検証の例を出すだけであり、政治的意図や主張はありません)
ニュースでも報道されていますが、韓国が日本の自衛隊機による威嚇飛行があったと発表したことについて、韓国国防省が公開した画像です。航空機が直接写っている画像を検証してもよいのですが、こちらの画像は直接的に数字が出ているので証拠としては最も効力があるのかなと考え、これにしました。全体にぼかしがかかっているので右下の赤で囲まれている箇所を検証します。
該当箇所の拡大図です。これを調整すると
このように、赤線の内側に不自然な境界線が表れてきました。合成した跡の境界線のようなものかと推察されます。敢えて挙げる必要もありませんが、もうひとつの赤線の中も同様でした。はっきり言って、杜撰な改ざんですので画像処理に詳しい人であれば上の画像を見ただけで工程がわかるくらいの、ちょっとした作業で判明できました。しかし、実際の工程はもっと複雑な工程を行う必要があることも多々あります。
このような感じに画像の検証を行うこともあります、という一例でした。