練馬の認可外保育園での事例
保育園で幼児の死亡事例がありました。
3日午後3時半ごろ、東京都練馬区東大泉7丁目の認可外保育施設「若草ベビールーム」に預けられていた生後6カ月の男児が死亡したと施設で職員が男児にミルクを飲ませて昼寝をさせたが、寝ていた男児の様子がおかしいことに職員が気づき、近くの診療所に運んだ。
(「朝日新聞デジタル」 https://www.asahi.com/articles/ASLB37GZ5LB3UTIL06B.html より)
昼寝中の窒息死ということですが、残念ながら同様の事故は稀に起こってしまうようです。特に厚生労働省の資料によると認可保育園よりも認可外保育園のほうが事故件数が多い傾向があるとのことです。
また、認可外保育施設での死亡事故が多く、特に午睡中の死亡事故が多い(「平成29年教育・保育施設等における事故報告集計」 http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/pdf/h29-jiko_taisaku.pdf より)
と記載されており、まさに本件のケースと言えます。また通常15分ごとに行うべき見回りが30分になっていたとの報道もありました。
認可外保育園や事故の社会的な背景は別として、こうした事例は民事よりも先に刑事事件として扱われるケースが多く、通常は証拠保全、という形にはほとんど至らないようです。当事務所がこのような案件に関わったものとして、検察庁への複写があります。刑事の報告に納得のいかなかった遺族が民事として訴訟を行うことを検討するような場合にこうした手続きが行われるようです。検察庁に提出された資料や解剖写真には多くの情報が残っています。こうした資料を正確な色でかつ精緻なトーンで複写し、新たな証拠にするために複写を行います。
通常L版で報告書に貼られることの多い写真はA4サイズまで引き伸ばすことが可能です。通常の証拠保全とは異なるケースですが、これがきっかけで施設の問題が明らかになった事例もありました。