新型コロナウイルス関連の訴訟

いつかでるだろうなとは思っていましたが、個人的には思っていたより早めに新型コロナウイルス関連訴訟がありました。

三次の介護業者を提訴 「ヘルパーから感染」、82歳死亡

中國新聞デジタル https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=686122&comment_sub_id=0&category_id=256 より

こういった報道では単に訴訟があったことだけを書く記事が多いのですが、この記事については事実経過や原告の主張までが記載されており、非常にわかりやすくまとめられている記事となっています。

10日に陽性が判明した50代のヘルパーの訪問サービスを3月23、27、30日と4月2、6日に受けていた。

同 中國新聞デジタル https://www.chugoku-np.co.jp/local/news/article.php?comment_id=686122&comment_sub_id=0&category_id=256 より

単にこの事実経過だけでは被告に過失はなさそうですが、ヘルパーの親族が4月1日に感染を疑われていた、との記載があります。ヘルパーが陽性判明した10日からヘルパーの親族の感染疑いがあった1日までの間の詳細な事実経過が気になるところです。また、3月31日にヘルパーが自覚症状があったことについて、当時の社会状況、並びに介護、医療職の間の共通のコンセンサスがどのようであったかによってもまた判断が分かれるでしょう。個人的にはこの時期、それらの状況ははっきりとは覚えていません。

一方でヘルパーが症状や親族に感染疑い者がでたことについて、事業者が把握していたか、していなかったとして当時のガイドラインはどうだったか、などについては記載がなく、そのあたりも判決の分かれ目になるような気がします。